写真が楽しい。
この手の感覚はすごく久しぶりで、高校生の頃に戻ったような気分なんです。長いこと忘れていた、何かに夢中になる感じ。しみじみこんなことを、年の瀬に考えています。
京都に来てからというもの、働く、生きるために習得すべきことが多すぎてそれを必死に追いかけていた6年間を過ごしたように思います。駆け抜けたなあ。新しくできるようになること自体は楽しいけれども、必要に駆られて習得してきたものを『楽しむ』という感情はなかったかと。だから今、写真が楽しい。
CONTAX Ariaを迎えてから写真を撮るハードルがぐっと下がりました。ピントを合わせてシャッターを押す。TvもAvも機能としては備わっているカメラだけど、Pで十分。私はAriaを信用してシャッターを切る。
フィルムをいろんな現場所に出して、フィルムの色味と現場所ごとの個性を確認。35mmをまだPhotolabo hibiさんや、山本写真機店に出していないので、その辺は年末に撮りためて出してみようと思う。今はスピードと金額を重視してガンガン撮って、ガンガン現像している。写真を撮ることを仕事にしようと思って1年くらい経ったけど自分の身の回りの写真があまりにないので、やっと身の回りの記録も取れる体制ができた。
ここで気がついたのは、デジタルって難しいんだなってこと。簡単に撮れるけど、簡単に自分の色は作れない。デジの良さと面白さを、フィルムに教えてもらえた気がする。
というわけで、写真が楽しい。できないことが、わからないことが、こんなにも楽しい、とは。
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